時をかけるスパイ

先々週は『M:i-Ⅲ』を、今週は『時をかける少女』を見た。
 

実は『M:i-Ⅲ』がこのシリーズで初めて見た作品なので、誰がチョイ役で誰がレギュラーなのかさっぱりわからん状態。主役は死なないからいいとして、それ以外の人たちがどうなるか見えないってのは結構おもしろい体験。しょっぱなのほうで、爆弾で頭がふっとぶと誤解して、両手の間から薄目で字幕を読んでたら頭が痛くなった。映画のあとで友達とお茶をしながら、欧米人が起用するアジアンビューティーの基準について語ったけど、日本でウケるタイプと全然違うのはなんでかよくわかんない。美人かどうかよりも「人種の表現」ってのが優先順位が上なのかな。
 

で、『時かけ』。妹が「客がヲタクばっかりなんでしょ」と鼻で笑いましたが、じゃあ「ファン●ード」を購読してた過去のお前はなんなんだと思いつつ、ひとりで劇場へ。誰か誘おうかと思ったけど、泣きそうな予感があったので「おひとりさま」モード。
まず、影のないベタ塗り作画に驚き。肌や服の影のコントラストって、夏の光を表現するのに有効なんじゃないかと思うんだけど、すんごくシンプル。あと、「外で野球もどきばかりしてたら相当陽に焼けるはずだろう」とか、「和子さんは首長族」とかつっこみどころはあるんだけど、絵がとにかくよく動くので影がないほうが見やすいのかも。なにより男子二人の腕のカタチが美しかったし(えー)。
劇中で登場する美術館に既視感をおぼえて「?」と思ったんだけど、中庭が見える場所で「!」、んでエンドロールで「やっぱり」。行ったばかりだったので、国立博物館。背景はキャラとは対象的に精密に描きこまれてた。理科室とか真琴の部屋とか博物館とかもっとじっくり見たい。
ほんでストーリーだけど、SF恋愛映画としては楽しめたけど、青春映画としては美化しすぎな印象。高校時代ってもっとこう…、まあいいや。あと、ラストで野球もどきをやるメンツがありえない。あれは勘弁してくれ、まじで。
ちなみに何箇所か泣いた。あと客層は男子二人連れが目立った。んでも私の並びはじいちゃんばーちゃん孫(幼児)二人という構成で、明らかにミスチョイスらしく全員途中で爆睡、トイレに出たり入ったりでちょっと落ち着かなかった。うしろの人には携帯鳴らされたし。他にもチケット買うとき後ろにいたお父さんと息子(幼児)も「時かけ」目当てで、おとーさんがハイテンションだったのが印象的。