「フェイクシティ」

エルロイ分の不足を補うべく「フェイクシティ」を観に行った。評判が悪い作品だけどエルロイが原作・脚本ってだけでジャンクフードもご馳走に見える。たとえ劇場に私のほかは客が一人でも、エルロイってだけでアッパーなテンションで最後まで鑑賞できた。しまいにはキアヌの顔ばっかりな画面も慣れた。
んで、つまりこれは「ジェイムズ・エルロイ/著、アカデミー出版/刊」の「超訳」なんだよ、うん…。ハイパーダイジェストなんだよ。きっと。
なんかクーンツの「インテンシティ」が超訳になったときの虚脱感を思い出した…。けど今は、「フェイクシティ」ですら許容範囲になるくらいエルロイ分が足りません。短編でもいいです。エッセイでもいいです。新刊を…、新作を。