サイレント・アイズ〈下〉 (講談社文庫)

サイレント・アイズ〈下〉 (講談社文庫)

ネタバレ!!!!
下巻読了。量子宇宙ものだったとはっきりするのが、かなり後になってから且つ駆け足なので、びっくり。いつものごとく勧善懲悪エンタメなんだけど、SF部分とサスペンス部分が泡立てすぎた生クリームみたいに明らかに分離してる。ひとつの作品のなかでここまで分離してるケースに合ったのは初めて。さらにびっくりしたのが、後日談が長いこと。ジュニア消失にカタルシスを持たせない構成にしたのはそのせいなのかなあ。あっさりいなくなって、報いを受けたという具体的な記述は一切無いから、そのうちひょいと出てくるんじゃないかと、後日談パートを読んでても落ち着かなかった。途中まではべらぼうに面白かったのに、おさまりの悪い着地でやっぱクーンツはクーンツでしかないのだなとあらためて思った。ウォッチャーズみたいのをまた読みたいなあ。

以下は図書館で新たに借りた本。 

バラ色の怪物

バラ色の怪物

なんも解決しないままなのがリアル。でもこんな子供たちとはお近づきになりたくない。傷を持つ人間に対する一方的な視点が気になる。
 
新庄くんは、アホじゃない!

新庄くんは、アホじゃない!

読みかけ。白い歯キラリ。テンポいい文章で声を出して笑ってしまう。気をつけよう。
 
スカウト

スカウト

前回はアマチュアのスカウト評論を借りたんだけど、今回のはどうだろう。またしてもタイトルだけで借りちゃったのでわからん。
 まっとう。