『ドラゴン・ティアーズ』

ドラゴン・ティアーズ〈上〉 (新潮文庫)

ドラゴン・ティアーズ〈上〉 (新潮文庫)

ドラゴン・ティアーズ〈下〉 (新潮文庫)

ドラゴン・ティアーズ〈下〉 (新潮文庫)

類型的。登場人物一覧表に載ってるキャラが一通り出たところで、誰が死んで誰が生き残るかすぐわかる。勧善懲悪型エンタメでは愛犬は死なない、という法則に気づいたのは映画『インディペンデンス・デイ』を見たときだったなあ。んなわけで話の大枠が分かってしまっても、途中までは「むっはー!」と楽しめた。下巻に入ってからは「んー?うーん…」になっちゃったけど。特にラストが「は?」だった。あれじゃあホームレス軍団は金の後始末のために出てきたみたいじゃん。ぼたもちですか?戦えよ、というか少しは役に立てと思ったよ。ラスボスあっさり死ぬし。『ウォッチャーズ』がさいこーにおもしろかったのは、ラスボスに感情移入できたからだと思うんだけど、今回はそれもなかったしなんか薄い。無差別殺人犯と対決してるあたりはもう夢中で「クーンツやっぱすごい!」とフィーバーしまくりだったんだけどねえ。