『緋文字』『愛の重さ』

緋文字 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-2)

緋文字 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-2)

ホーソンの同タイトルは未読。そもそも古典は数えるほどしか読んでない。んでこちらは、秘書といちゃいちゃぱらだいすなエラリィがへたれでかわいい。…だめだ、私読み方間違ってる!いや、だって「警察沙汰」な事件がなかなか起こらないからここで萌えとくしかないじゃーん、って思ってたら最後に「?!」「!!」という展開が。まさに「(事件は)現場で起きているんだ!」とか「あなたが!目撃者です!」だった。しかしいいよなあ、エラリィ。あの翻訳文体がたまらない。めろめろ。
 
愛の重さ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

愛の重さ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そんでもってクリスティ。但し本書は非ミステリ。「叙情小説群」なんだそーな。クリスティはパズルとして読むと不満なんだけど、本書にはそういう要素がないと最初から分かっていたから好印象おまけかもしんない。予知能力者が出てきちゃうあたりあれだけど、偏屈じいさんと少女の長年の友情とか人間関係の描き方が好き。ほろりとした。