『犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』

『航路』が地雷で、『ドゥームズデイ・ブック』は表紙が怖くて結局読めず、コニー・ウィリスとはかみあわなかった私ですが、これはおもしろかった!シリル!らぶらぶブルドック!時間差ボケでぼやーんとしてしまう主人公ネッドがまたかわいらしい。タイムトラベルの理論や齟齬の説明もすっきり明快。しかも史学部の人間しかタイムマシンを使わないってのがもーさいこー。確かに過去に行けるなら一次資料なんか目じゃないもんね。しかし印象に残ったシーンがラスト近くで二人でネットに入って現代に帰るときの××だっつーのは、なんだかんだいっても女子だからかねー。