『マルドゥック・スクランブル』

読了。これも大森望さんオススメ本。SFってあんま読まないんですけど、おもしろいのに途中で生命観とか神様の話になっちゃうのねーってのが多い。ハイペリオンとかハイブリッド・チャイルドとかオデッセイとか、私が読んでるものがたまたまそうってことでしょうか。作中「なんで私なの?」という問いかけが何度もなされますが、正直このテのことを言う人はおなかいっぱい。入院中、ほかの患者さんのこういう台詞何度も聞いてて内心「理由なんてないっつーの」と過剰反応してしまうフレーズだったので。そういう意味で主人公にまったく感情移入できませんでした。イライラするんだよ@浅倉。(もっともこの評価は上記のとおり個人的な理由によるものなので、まったく参考にならないと思います。)
話それるけど、今日の朝日新聞の投書欄に「チューブにつながれて延命されるって人間らしくない」みたいな趣旨の能天気な投書があって「人間らしくない」「生きてるといえるのだろうか」とか安易に言うなよと思った。人間を甘く見るなってかんじ。これって、SFが神様とか生命について描くのとちょっと関連あるのかなと思った。
カジノシーンのテンポが気持ちよかった。バトルのスピード感とサプライズが最高だった。キャラがよかった(主人公以外)。