蔵書整理中に発掘→再読というありがちなシチュエーション。何年ぶりだろう。5年は軽く超えてるのは確かかな。ポケベルって単語に時代を感じる。地の文で固有名詞の使い方がアンフェアぽいけど、ミステリではないからいいのか(サイコ・スリラーって帯に書いてある)。久々に読んだらトシヤくんがあまっちょろくてマイッタ。放浪した程度で変われるわけないだろー。他のメンツがヘヴィな状況なのに、このコの手紙は浮きまくり。にしても、この人の書くいいオトコはたいていゲイか既婚者で、いいオンナもそっち系。マイノリティを描くと妙にいきいきしてるな。
図書館本。特異体質大会。不思議要素のない本だと思ってたから、とても驚いた。こういう設定はわりとすき。
喜多尚江さんの漫画みたいな設定なのに、ドロドロしててこわいよー。個人的にツボったのは登場人物の名前。「足利、佐野、葛生、塩原、藤岡、氏家、芳賀、黒羽」でピンとくる人は仲間!なかでも思わず噴き出したのが「岩舟美香萌(いわふねみかも)」。まんまやんけ!!で、最後に著者略歴みたら「
小山市出身」て書いてあった。きれいにオチがついた。