どっちもひどいこと言ってます。

さくさく帰宅してやることやって、いそいそと「RED GARDEN」最終回(録画分)を見る。身も蓋もない罵倒合戦にぼーぜんとしつつ、罵り合う両者の嫌悪感がびしばし伝わってきてダークな気分になる。言い合うのがなまじ育ちのいい男女だけに、この罵倒合戦は言葉も表情も非常にエグい。なんだかすごいシーンを見てしまったのかも。
けど、そんな感情をひっぱる間もなくガンガン死んでいってなんていうか全編見せ場状態。肝臓付近にめりめりと指が食い込んでいったり、背骨を抱き折ったり、身体的に痛い描写も多々あって凄惨。まさに「赤い(血の)庭」と思ったら、ラストでタイトルの意味が明かされて、感嘆した。
全エピソード見終わって、今までに前例のない物語だったなという印象。「スタイリッシュな女の子たちがきゃーきゃー言いながら逃げ回りつつ、狂犬化したサラリーマン風男性を金属バットで撲殺」なんて話はそうないだろう。日常がしっかり描かれている分エグさ倍増。んなわけで、22話かけて人間から人外への移行の過程を描ききって、夏に出るDVDでは彼女らは「化け物」になってるらしい(記憶喪失ってどうやら「人間だったころの記憶」を失って、「怪物として目覚める」意味っぽいね)。なにげに期待。