いわゆるスーパーナチュラル。

臨死体験をする夢を見た。
「あちら側にいる」と自覚して、まっさきに亡くなった先代わんこの名前を呼ぶあたり、夢の中とは言え私も相当馬鹿だね。夢なので都合よく奴は現れ、一瞬怪訝な顔をしてから「おお!」という顔をして尻尾ふりふり駆け寄ってきた。晩年は寝たきりで介護生活だったので「こっちでは元気なんだなあよかったなあ」とひとしきりスキンシップしてから、「じゃあそろそろ帰るわ」とあっさり現世に戻ってしまう私も夢ならではっちゅーか。でも「死後にまた会える」という確証と「元気になった姿」を見て妙に爽やか晴れやかな気持ちになってたよ、夢の中の自分は。目が覚めてからもしばらく幸せだった(ので忘れないようにここにメモするわけだ)。手触りとか五感の記憶がある夢だったこともあるか。私は死後の世界やら神様やら生まれ変わりやら幽霊やらをまったく信じていないのだけど、あれが正夢になるんならそういう世界の存在を少しは認めてやってやらなくもなくもないかなみたいな。と曖昧語尾にして逃げる。