『少女は踊る暗い腹の中踊る』『上手なミステリの書き方教えます』

少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)

少女は踊る暗い腹の中踊る (講談社ノベルス)

イケメンと連呼されていたので写真チェックしたけど、目に力がありますね。と、本編と関係ない作者のルックスはおいといて。エルロイっぽさが滲み出ていて、そこが気に入りました。あと、文章が若いところ。狂人同士で「おまえ狂ってる!」と驚きあうってのは冷静に見るとかなり笑えるシチュエーションなんだけど、巻き込まれるほうはたまったもんじゃないですね。気に入ったので、2作目が出たら買うかも。

上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)

上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)

笑った笑った。「萌えーっ」ってお笑いになってるよ完璧。あの長ったらしい前フリ独白はギャグの効果を最大限高めるためだったんすね。というわけで、「作家の」パートはお笑いだったんだけど、八木くんのパートがもう痛い痛い。ああいう小学校低学年ないじめが高校でまじにあるのか?実在するなら呆然とするしかないですが。回収されていないエピソードがあるので、この本が前編で夏に出る新作が後編というスタイルなのかなあ。いろいろと突っ込みどころはありますが、強烈に印象に残るシーンや台詞があったので満足です。ラスト最高。おもしろかったので、シリーズ未読の前2冊も読んでみよっと。