『汚れた翼』『骨』

汚れた翼(下) (講談社文庫)

汚れた翼(下) (講談社文庫)

読んだ。上巻はおもろい。特に過去編が。後半はちょっとたるんだ。んでも、犯人の高飛び阻止のくだりはなかなか痛快。エンタメ系小説では、やな奴は誰の目から見てもやな奴に描かれている場合が多い気がするけど、これはちょっと違った。主人公夫婦の間で同じ人物に対する評価がまったく違ったり、評判ちょーわるい人物に実際に会って話して違う印象を持ったり、そういう描写にとても惹かれた。ソースをはっきりさせろとよく言われるけど、自分の目で確かめるって大事なことなんだなあ、ってミステリを読みながら思うことではないなこれは。前作も読むかなあ。でも私は嫌いなんだよ、骨一般が。生理的に怖いんだよ。ああ、やなタイトル……。表紙はわんこなのに。
骨 上 講談社文庫 は 69-1

骨 上 講談社文庫 は 69-1