ベスト・アメリカン・ミステリ ハーレム・ノクターン (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ベスト・アメリカン・ミステリ ハーレム・ノクターン (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

図書館本。もちろんエルロイにつられて借りた一冊。まえがきがペンズラーで序文がエルロイ(まえがきと序文の違いってなあに?)。野球とボクシングの話が多かった。以下、気に入ったものを箇条書き。
・「八百長試合」/ボクシングもの。クックの記憶三部作の内省的なイメージと全然違う訳文にちょっとびっくり。語り手の認識がひっくり返されていくのにシンクロできた。読後感さわやか。
・「ファミリィ・ゲーム」/少年野球もの。けっこう好き。ブラックなんだけどユーモラスなオチ。
・「コバルト・ブルース」/読んですぐにタイトルの意味がわかるんだけど、あっけらかんとしてて良いです。
・「ハーレム・ノクターン」/野球もの。ラストの台詞で語り手に惚れた。
・「夜の息抜き」/ボスらしいボス、かっこいい!