『アキハバラ@DEEP』
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: 単行本
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ネットワークでの生命体というと、まっさきに思い浮かぶのが『パワーオフ』だったりする私にSFの血が流れているとはとうてい思えないのですが、最後の最後でいきなりAI生命体が喋りだすなんてアホな!とクチぱっかーん。これじゃあ『アンドロメディア』だよ!ストーリーはIWGPっぽいし、そういう意味で目新しさはありません。むしろラノベっぽいパッケージで売ってほしい作品です。メイドカフェに対する侮蔑的な感じも受けたし、おたくの人を小馬鹿にする調子も見られ、テレビでのイロモノ的取り上げ方の域を出てないよなーって感じで、アキハバラの名を冠するにしてはずいぶんと挑発的っつーかなんつーか。週刊文春12月16日号に同書のレビューが載ってて、「萌え」を理解するのに向いてる一冊だかなんだかという流れの内容で、そういう解釈をする人がいるんだと驚きました。私は同書に萌えに対する切り口は感じられなかったんですけど、世界にはいろんな人がいるなあと思いました。