『アクロバット』

アクロバット
なんたってシナトラ。老犬バンザイ。つーことで副長官二人の家族の描写で「真相」が見えたので、エンディングは別に驚愕ではなかったです。その後は、壊れていくチームの人間関係とか全滅回避か否かのほうに興味がシフトしたので、その意味では最後までおもしろく読めました。
チームがひとつになる瞬間の高揚感とそれが冷めた後の距離感のくりかえしって、野球チームに通じるとこがあるし、そのほかの団体なんかにもあてはまりそう。終わってしまってなお高揚感の名残を探してしがみついた挙句、結局変質して分裂していくのってよくあります。終わったときにパッと潔く離れるのが祭り達人なんでしょうね。難しいけど。
 
人生にはゲームオーバーがない。とっくに終わっているのに続いていく。みたいなことを『クビシメロマンチスト』で書いたのは西尾維新くんですが、今日新刊が出るはずなんだけど…、「発売中止」「無期延期」「予約取り消し」といろいろな情報が飛び交っていてよくわかりません。『ネコソギラジカル(上)/十三階段』おあずけ状態です。わんこの気持ちがちこっとわかりました。早く読ませろ。


新刊紹介スレッド(海外篇)part3
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1053900585/