『空の境界』

読了。でも、もっかい読み直してみよう。黒桐くんは別にふつーの人じゃないと思う。能力者じゃないってだけで。てか、ふつーという定義がわからん。伝奇ノベルって、異形とか能力者とか出てくるけど、その人たちもその人たちなりにふつーなんじゃないの? たとえば、菊地秀行とか読んでると、そういう登場人物が「特別」「ふつー」とか悩まないで、一緒くたに「人間」やってて、私はそういうところに好感を持ってるんですが、『空の境界』ではそのへんちょっとねーってカンジ。黒桐くんは「意志の強い人間」という印象で、ふつーでもトクベツでもないと思って読んでたから、「ふつーが特別」っていうくだりがなんだかとってつけたように感じました。