[その他]やっぱり養老先生はゲーマー。

http://www.mainichi.co.jp/life/kokoro/century/2004/0318.html

おそらくモンスターたちは完全な悪であり、無条件につぶす存在と認識しているのだろう。

敵を倒すのはべつに悪だからじゃないんでは?ノルマだからだよねぇ。レベル上げたり、アイテムを手に入れるための。相手が悪とかどうとか関係ないし。キャラクタの機能を強化するため、目的はそれだけじゃないのかなあ。
たとえば、実際に戦闘とかするといやーな手ごたえとか臭いとかしそうじゃないですか。返り血なんか浴びちゃった日にはもう最悪。臭くてごわごわで。おまけに死体も残るし。戦争はんたーい。でもゲームだとそれがなくて、結果は数値として現れるから達成感はあっても、「悪魔的な心理」にはなりづらいような気がする。
んで、養老先生は『ディアブロ』(ネトゲじゃないけど)をプレイして、『ミステリー中毒』でこんなことを書いてる。

話は単純で、出てくる怪物をつぎつぎに殺せばいい。それをしているうちに、しだいにレベルが上がって、いわば主人公が進歩する、あるいは学習するのである。(中略)その意味では教師向けのゲームである。学習、練習によって間違いなく進歩するのだから、教師にとっては理想的な世界ではないか。

まあ、これは冗談の範疇でしょうが、ほんと、課題をこなすって感覚に過ぎないんだよ、通常のバトルって。ふつーに学校行って課題こなして、テストで競い合って、んで友達ともだべったり遊んだりする。ネトゲで親切にされるのもそれと変わらないんじゃないかなあ。クラス替えしたばっかのころって、とりあえずいろんな人と仲良くしとくじゃない。それと一緒。牟田先生、深刻に考えすぎ。
 
蛇足。『ミステリー中毒』読んでて、「平安京エイリアン」が出てきたときには茶をふいた。河村隆一が好きなゲームにこれをあげて以来、私の中では笑える単語になっているので。やったことないし、見たこともないんだけど。